英語読書と、ときどき育児

読んだ英書の備忘録と、育児のあれこれ

The Lord of the Rings / J.R.R.Tolkien

ファンタジー小説の金字塔!

中学か高校の頃、翻訳版を読んだときはそこまでピンとこなかったけど、そのあと公開された映画を観てどハマりして、初めて映画雑誌とか買っちゃったぐらい好きになった、思い出深い作品。

ハリポタを読み終わったら、次はこれと決めてました。すごく長いけど、グイグイ引き込まれて全3部を一気に読んだ。もっと早く英語で読めばよかった。

英語ならではの表現、リズム、ニュアンスの美しさや格好良さで溢れてて、そしてとにかく物語の奥行きが深い。祖先の伝承や系譜、それぞれの種族や国の歴史が語られ、歌や詩が随所に散りばめられ、本当にこういう世界がありそうなくらいに作り込まれている。

そして一人ひとりの登場人物の背景に厚みがあるから、祖国や友のために進み、戦い、裏切り、散っていく仲間達の想いにグッときて…ファンタジーなんだけど、なんかリアリティがすごいんだよね。

 

一番好きなのは、『王の帰還』でのペレンノールでの戦いにローハンの騎馬隊が到着して、セオデン王が騎士たちを鼓舞し、敵軍に突撃していくシーン。映画で観ても、本で読んでも、マジのガチで震えるかっこよさ。映画だと、角笛の音とローハンのテーマ曲が相まって、こっちまで武者震いが止まりません!セオデンの演説がまたかっこいいんだよね。そして、英語だからこその力強さと悲壮感がある。生きて帰れない戦いに赴く、ローハンの騎士たちの覚悟が泣ける。あーもっかい読みたい、見たい。

物語のジャンルはファンタジーだけど、ハリポタみたいに魔法がビュンビュン飛び交う戦いではなく、剣や弓、斧や槍、鎧と盾でぶつかり合う肉弾戦ばかり。だから、より強さ、弱さ、痛み、死、生を感じるところが好きです。そしてガンダルフが助けに来たときの安心感半端ない。笑

でもガンダルフもあんまり魔法使わないで、杖でブン殴ってること多いよね。武闘派ジジイだよね。

 

印象に残ってるフレーズは、“lo!” 。見よ!的な意味の昔の言葉らしく、舞台みたいな大袈裟感が面白くて覚えちゃった。

長いんだけと、またしばらくしたらもう一回読みたくなってしまう、本当にすごい物語だと思う。今度は固有名詞とか地図とかの解説を片手に読もうかな。

 

 ↓3部作セットがコスパ良し!

 

The Lord of the Rings: The Fellowship of the Ring, The Two Towers, The Return of the King

The Lord of the Rings: The Fellowship of the Ring, The Two Towers, The Return of the King